Chinese Tea Festa 2010-ワークショップC

ワークショップC 伝統茶 擂茶づくりに挑戦!! 16:00~17:00

擂茶<擂茶のはじまり>
一般的には、客家(ハッカ)の伝統茶として知られている擂茶(ライチャ)。
しかし、文献によれば、本来の擂茶は三国時代には既に存在していたそうで、客家の伝統茶になったのは、それから約800年も後になってからのようです。

擂茶の「擂」は研磨を意味するもので、様々な材料を砕いてお粥のようにして食すことから、当時はどちらかというと「食」の扱いだったのだとか。
栄養価の高い材料を使うことから、漢方的な役割も担っていたようです。

三国時代、劉備とともに蜀漢建国に仕えた武将・張飛が、武力行使をしなければいけない時に、食糧難によって兵が病で次々と倒れていくのを知り「擂茶」を食べさせて、回復させたと言われています。


擂茶<擂茶と漢方>
現在、擂茶は伝統茶の一つとして親しまれていますが、漢方に基づいて、さまざまな材料がブレンドされています。

たとえば、ゴマ。
漢方では、白ゴマ、黒ゴマともに薬用とし、腎や肺を養い、五臓の潤滑を機能的に働かせるのに適していると言われてきました。
血液を補い、腸を強くする働きもあるために肌荒れにも効果的だと言われています。
実に栄養価の高い食材であることを、先人たちは早くから知っていたのでしょうね。
擂茶は、地域によってさまざまな材料と味付けでもって作られていますが、ゴマはほとんどの地域で、材料のひとつとして使われています。

1つ1つの食材に裏付けがあるというのが、医食同源の国、中国らしいところですね。


擂茶<歴史を振り返りながら、自分だけのオリジナル擂茶をつくる!>
今回のワークショップでは、擂茶のもとになったと言われる”三生湯”や食事としての擂茶である”生餐”などをお召し上がりいただいたのちに、オリジナルの擂茶をつくります。

会場のテーブルには、黒ゴマ、白ゴマ、きな粉、緑豆、ひよこ豆、そば粉、クコの実、かぼちゃの種、ピーナッツ、カシューナッツ、黒砂糖など、多数の食材と数種類のお茶をご用意しています。
漢方学的視点からそれぞれの材料の効果効能をご紹介しますので、それらを組み合わせて、世界に一つだけのオリジナルブレンドをつくります。
暑かったこの夏の疲れを取るようなブレンドや自分の体調面で気になるところを気遣ったブレンド、ひたすら美味しさを追求するブレンドなど、お好みで自由にお作りいただけます。

このワークショップで擂茶の楽しさに目覚めた方のために、今回は擂茶キットを参加者全員にプレゼントいたします。
小さなすり鉢とすりこぎ、1回分の講師お勧めブレンド擂茶をセットにしておりますので、これさえあれば、ご自宅でも擂茶をお作りいただけます。

擂茶は、古来より大切なお客様をもてなす時にふるまわれてきたもの。
長い歴史と医食同源の文化に育まれた擂茶の世界に少し足を踏み入れてみませんか?

受講料  2,500円(擂茶セットのお土産付き)
講師   岩咲 ナオコ(中国茶インストラクター・茶芸技師)

※ゴマや豆類、ナッツ類などを使用しますので、アレルギーをお持ちの方はご注意ください。

ご予約はこちらからどうぞ。
ワークショップC 伝統茶 擂茶づくりに挑戦!!(あと9席 ※9月24日12時現在)

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