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日本人初!中国茶藝技師誕生

5月22~27日 中国・杭州
2006年5月、中国・杭州にて、中国政府認定・中国茶藝技師取得ツアーが催行され、日本人初の中国茶藝技師が誕生しました。

中国で人気の「茶藝師」資格には、初級・中級・高級といった等級がありますが、さらにその上に位置づけされるのが、「茶藝技師」です。
茶藝からテーブルコーディネート、茶に関する芸術文化、歴史、古代茶文芸作品まで幅広く学び、茶藝師を指導する立場にあるのが、茶藝技師。教授や茶館経営者に求められる非常に難易度の高い資格です。舞台上で自分の茶藝を設計し、茶器や花などのテーブルコーディネートから音楽までを自ら演出するという、高度な技術や多くの経験も要求され、中国でもまだ20人ほどしか取得者がいません。

今回初めて、外国人に門戸が開かれたことで、大変注目されました。茶藝演出、中国式生け花の個人実習、茶歴史文化の授業、唐代古代茶道の実演など、どの授業も心に印象深く残る内容で、本当に毎日があっというまで驚きの連続でした。

中国式生け花の授業では、大学教授の李先生が、わかりやすく、中国茶花の世界について教えて下さいました。花瓶、盆、碗、茶杯などの容器を用いて、簡単に茶花の世界を表現!皆さんの心を一番魅きつけていたのは、上の写真の現代的造型を中心に作られた「以茶会友~急須」という作品でした。中国茶藝の世界に新しいものを上手に取り入れている興味深い作品ですね。

美味しくお茶を入れる、美しい茶藝を魅せるだけでなく、音楽や花まで演出する茶藝技師。見て、聞いて、触れて、香りを楽しみ、美味しさを味わう…。まさに「五感で楽しむ茶藝」を、参加者全員がハードなスケジュールの中で学ばれたようでした。今後ますます、日本に中国茶文化が根付いてゆくよう、茶藝技師の皆さんのご活躍を期待したいですね!

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