
2007年台湾秋茶作り旅行は、終始天気に恵まれ、無事に終わりました。
有機栽培農家の東方美人茶、木柵鉄観音、文山包種茶の茶畑を見学して、品種、栽培方法、茶園管理などをしっかりと勉強しました。
泡沫紅茶の老舗茶館、木柵観光、農園の茶館、海が一望できる九イ分の茶館、北埔の客家百年建築の茶館…様々なスタイルの茶芸館を巡りました。
さらに、実際飲んで味わうだけではなく、経営者から自らの物語と経営理念を講義してもらいました。茶館開業を志としている方にとっては、願ってもない授業です。
自分で生葉から烏龍茶を作るのは、毎年中国茶インストラクターのカリキュラムの一貫として行われています。
今回のテーマはウンカが噛んで生まれた、有名な東方美人茶です。
茶農家で作業を始めたのが、午前10時すぎ。日光萎凋、室内萎凋から釜炒りまで、18時間以上の時間がかかりました。
揉捻、乾燥、テイスティングが終了したのは、翌朝の9時でした。長い一日でした。
自身の五官で、天然の茶葉の香りの変化を感じ取って、作業をすすめます。
茶葉の色、硬さ、温度なども、ちょっとしたことで変わっていきます。
結果的には、全員それぞれ全く違う香りと味を持つ東方美人茶ができました。
大自然がもつ力と不思議は、現場からこそ勉強ができます。
見学旅行ではなく、一度、自分の手で自分の烏龍茶を作りませんか。
林 聖泰